ジェイコブス・ラダー

Jacob’s Ladder

1990年・アメリカ映画

昔見たきりで忘れていた、懐かしのエイドリアン・ラインの映画。
というか、思いっきりあの当時の、ベトコン兵士たちの苦悩映画のひとつですね〜。

ストーリー云々というより、本当にあの当時は、ベトナム戦争アメリカの汚点となっていたことを思い知らされます。

と、同時に、今のイラク戦争などで、再びトラウマに苦しめられる兵士たちが、再び沢山現れそうな気がします。

ベトナム戦争の後、あれだけ「反戦もの」や「戦争の血みどろの生なましさ」を物語る映画が現れたにもかかわらず、結局は、戦争は行われるもの。そう考えると、ちょっと、悲しくなりますね。

一時、オリバー・ストーン監督が、獲り付かれたようにベトコンものを作ったけど、それはそれで、心にガーンときて、戦争の恐怖、恐ろしさを実感するものの、結局は戦争が実際に始まったら、私たちは無力。

しかも今回の戦争では、監獄での虐待や、人質事件、首切りなど、ジャーナリズムを通して映画以上の恐怖を一般市民が味わっている。

なんだか、この映画の方が、まだストーリー的に救われたというのでしょうか・・・?前回より、ずっと戦争を身近に感じてこの映画を観たという気がします。

この映画には聖書の引用が沢山あるんですよね。
そう意味では、ベトコン映画だけではなく、「生と死」についても、考えさせられる作品だと思います。