ケヴィン・スペイシー、すっかりロンドンっ子になる

Kevin Spacey


劇場「Old Vic」の芸術監督を担当して、早くも一年。ロンドンを知り尽くしたケヴィン・スペイシーが語る、ロンドン・ガイドとは・・・?

【イギリスの油料理について】

「ピカデリーのリッツ・ホテルの油料理は最高だけど、実際は日雇い建築家たちの行くカフェ(イギリスでいうカフェとは、場末のカフェのこと)が一番だね。なんといっても、コレステロールの面では最高だよ。

そこで「最上のメニューをくれ」、といえば、ベーコン、玉子、ソーセージ、トマトが出てくる。ミューズリ(コーンフレークのような食べ物)をくれ、なんて言ったら、変な目で見られるか、パンチを食らうか・・・。

最高の朝の始まりは、メイフェアのシェパード・マーケットの迷路のような通路を歩くことだよ。」

【地下鉄について】

「今はここに住んでいるから、ロンドンを移動するのは、車を使うより地下鉄の方が多くなったよ。

暑い日のニューヨークの地下鉄はサウナのように湿気があるけど、(ロンドンの)地下鉄は便利だし、誰にも気がつかれずに移動できる方法でもあるんだ。

みんなスポーツ欄を読むのに必死か、(イギリス人が隠すのが下手な)二日酔いに耐えるのが必死で、人の目を見ようとしないんだよね。」

【ショッピングについて】

「普通ならハロッズ、フォートナム&メイソン、リバティに行くだろうけど、そこは無駄使いのもと。

一番いいのは、カムデン・マーケット。でも、アメリカン・アクセントを隠さないとぼられる。お気に入りは、珍しいTシャツのコレクションなんだ。」

【レストランについて】

「イギリス料理があまりにも長い間悪評を保ってきたせいか、パリよりもロンドンの方が最高のフランス料理のシェフが多いと聞くと、驚く人が多い。

クラリッジズのゴードン・ラムジーが最高だけど、他にも素晴らしいレストランは沢山ある。

もちろん最高を望むのであれば、天文学的な値段を払わなければならないけど、スケッチのステーキは素晴らしいし、レニー・クラヴィッツがアシッドのフラッシュバックを受けているときのような印象を与えてくれる。」

フィフィティーンやジョー・アレンも、ケヴィン・スペイシーのお勧め。

【ソーホーについて】

「セントラル・ロンドンにもかかわらず、ここは西部の無法時代のように、毎日善人、悪人、醜い人たちが入り乱れる場所。「荒野の用心棒」みたいに、何でも金さえ払えば買える。ゲイたちの横でサッカーファンが飲んでいたり、学生たちが資本主義社会人たちの横で食事をしたり、左翼が保守党と話したり、噂ではここならフランス人も受け入れてもらえるとか・・・。ソーホーはすべてを兼ねているね。但し、エクスタシーは買わないことを勧めるよ。ここはアムステルダムではないからね!」

【交通渋滞とスクーター】

地下鉄がロンドンの交通渋滞を減らしているというけど、ラッシュアワーのロンドンに巻き込まれると、実際に地下鉄が存在するのかと疑いたくなるほど酷い。

黒キャブが全然動かない事態に巻き込まれたとき、僕が選ぶのは、電動スクーター。ハンドルのついたサーフィンボードに乗っているような気分になるよ。

時速16マイルで、うるさいキャブの横を通り抜けるのは快感だよ。」


・・・ケヴィン・スペイシーの次の職業は、「ロンドンのツアーガイド」に決定!

Spacey's London guide
http://www.thisislondon.co.uk/showbiz/articles/12548563?source=Evening%20Standard

London: Kevin's verdict...
http://www.thisislondon.co.uk/showbiz/articles/12548627?source=Evening%20Standard